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会長挨拶

 

新年を迎えて

2021年1月
日本公認会計士協会 北部九州会
会長 千々松 英樹

 明けましておめでとうございます。会員の皆さまにおかれましては、健やかな新年をお迎えになられたことと存じます。年頭に当たりまして、ご挨拶申し上げます。

【2020年の振り返り】
 昨年は、一昨年5月に「令和」に改元されたお祭りムードなどに支えられ、また、企業業績の全体的な回復に伴う株価の上昇や東京オリンピック・パラリンピックが開催される期待感などもあって順調な滑り出しの中で新年を迎えたものの、ダイヤモンド・プリンセス号における新型コロナウィルス感染症発生などをきっかけに、2月頃から徐々に不安感が広がり、安倍前首相が全国の学校に臨時休校を要請、3月にはWHOがパンデミックを認定するなど、急速に国民生活及び実体経済に影響を及ぼし始め、マーケットにおいても不安感が伝播する状況になりました。

 2020年3月決算に当たり、日本公認会計士協会では、金融庁や法務省などの関係省庁と協議を重ねて新型コロナウィルスに関連する監査上の留意事項を矢継ぎ早に発出し、4月7日に緊急事態宣言が発令された後も、日々刻々と目まぐるしく変わる状況を踏まえて、監査法人代表者や東京証券取引所、日本経済団体連合会などの関係者とも随時意見交換を実施し、企業決算・監査及び株主総会などへの対応について情報提供してまいりました。

【北部九州会における振り返り】
 北部九州会においても、4月下旬から5月中旬までの間は事務局を閉鎖、その後再開したものの、新年を迎えた現在も4名の職員は在宅勤務を取り入れての輪番制での出勤となっています。また、北部九州エリアの感染状況を踏まえて毎月の会務運営方針を発出し、役員会や各種委員会はTeams会議などによるオンライン開催を基本とし、研修会の開催に当たっても来会による研修室の収容人数は2分の1あるいは3分の1などに縮小して行うこととなりました。

【各種行事について】
 定期総会の日程についても延期すべきかどうか判断に迷ったものの、副会長その他役員の皆さまのご意見等も踏まえて予定どおり6月18日に開催しました。会場を北部九州会研修室に変更、恒例の研修会や懇親会は中止し、また、会員の来会は極力ご遠慮いただいた上で、ハガキによる賛否を問うことといたしました。

 また、9月の研究大会札幌大会や10月の西日本連合総会松山大会がオンラインによる開催が余儀なくされるなど、全国的なイベントも大幅に企画が変更されることとなりました。

 その他、北部九州会の事業計画として予定していたハロー!会計や福寿会、忘年会などの各種イベントや行事については、会員等の安心・安全を最優先にそれらの開催可否を都度検討いたしましたが、軒並み見送りや中止あるいは延期となり、会員あるいは関係所轄庁、団体等の皆さまとの直接的な交流が非常に限定的なものとなってしまいました。

【協会本部における活動】
 一方、私たち現執行部による会務運営は早いもので1年半強が経過し、折り返し地点に来ています。この間、地域会担当の常務理事として毎月開催される本部(常務)理事会に(Teamsなどにより)出席、また、地域会会長会議あるいは地域会活動評価会議を通じて地域会の活性化のための課題整理に取り組むほか、本部において設置された「協会のガバナンスと執行の在り方検討PT」にも参画しました。また、コロナ禍における北部九州会の会務運営として然るべき方向性を定め、職員の在宅勤務等に対応した事務の効率化を図り、かつ実効性のあるものにするために、様々な環境の整備や必要な制度の改訂に取り組むなど、あらゆる行事が中止等となる中でも慌しく過ごしてきた感があります。

【2021年の動向】
 さて、本年はKAMの本格適用を踏まえた実務上の対応、IPOを取り巻く環境への対応、改正倫理規則の適用、中小監査事務所向けのAIやデジタル化への強化対応など会員の皆さまの各局面に影響を与える課題や制度適用が目白押しであります。また、コロナ禍において、いわゆる新常態における決算や監査業務の見直し、株主総会や決算報告の在り方などの議論についても迅速な対応が求められる一年となるものと思われます。

【北部九州会における方向性】
 このような状況を踏まえ、北部九州会におきましてもTeams等オンラインによる研修の実施により各種専門知識の習得機会を設けるとともに、HPの充実等による会員の皆さまへの迅速な情報発信、地方自治体において関係する各担当の局部課や各種士業、商工会議所等とは適宜連携を取りながら引き続き中小企業への支援に取り組みたいと考えております。

 昨年は、北部九州会役員の名刺を顔写真入りにして、メールも協会個人用アドレスを記載するところなどから始め、公認会計士業界に対するより広く深い理解を得るため、広報活動により一層力を入れていくところでしたが、コロナ禍の影響により予定していた活動ができず不完全燃焼なものとなりました。そのような中でも、12月には密にならない形で、在福の経済八社会経済部長様との懇談会を開催でき、個別には福岡商工会議所会頭、福岡証券取引所理事長への訪問及び福岡財務支局長様によるご講演も密への配慮を行いながら開催することができました。直接お会いして対話することが難しい状況下でもあり、今後は新聞社や地元雑誌等を主体にPR活動できるように注力していきたいと考えています。

 また、非営利分野での監査業務範囲拡大、スタートアップを含めた一般企業等への組織内会計士や社外役員に就任される方々、公的委員の就任依頼の増加等、公認会計士の活動分野が一層多様化し、さらには女性会計士の皆さんの活躍の場も広がりを見せていることから、コロナ禍における状況下でもそれら様々な環境下にいらっしゃる会員の皆さまへのニーズに応えるため、幅広い形式や内容による研修会や委員会活動を工夫して開催、ご参加いただけるよう、オンライン等であっても会員同士の連携や情報共有ができるよう演出していきたいと考えています。

【後進育成について】
 公認会計士試験についても、コロナ禍の影響により論文式試験の日程が昨年8月から11月に延期されたため、新たな九州実務補習所(2020年期生)への入所は本年3月になる予定です。全国にある4か所の補習所(支所も含む)の運営や考査等のレベル感や日程の統一のため、またコロナ禍の影響も相まって、補習所の講義は大部分がeLearningとなることから、将来的な補習所の在り方も検討が必要になるものと考えています。

 従来から実施している大学生向けの制度説明会も一時は中止に追い込まれましたが、その後各大学における担当の先生方とも調整し、徐々にオンラインや訪問等により再開できるようになり、公認会計士業界の魅力、現状の活動や将来的な展望に対する理解を共有しています。コロナ禍において学生の意識は大きく変化していることと思われますが、引き続き業界の魅力等を伝えていき、受験者数の増加に寄与したいと考えています。

【研究大会について】
 さらに、いよいよ本年9月に予定されている研究大会福岡大会の開催に向けては一昨年に実行委員会を発足させ、宮本義三副会長(実行委員長)を筆頭に5つの小委員会にて企画の検討を進めています。コロナ禍の影響により大幅に運営方針が変更になることが想定され、また、開催時点におけるコロナの感染状況が見通せない中、現状はかなり手探りの状態ではありますが、協会本部の関係役員や担当グループの方々とも適宜協議を進め、詳細を詰めております。全国の会員の皆さまに安心してご来福していただき、ご満足いただける企画やアトラクション等も含め、万全を期して準備に当たっておりますので、どうぞご期待ください。

【最後に~会員・準会員の皆さまへ】
 近年、我々公認会計士を取り巻く様々な環境変化は、予想以上に激しさを増している状況下にありましたが、全世界的にコロナ禍が席巻する中でも、会計基準や監査基準だけでなく、非財務情報に係る企業情報開示の充実や統合報告はもちろん、倫理や会計教育、企業内職業会計士(PAIB)、さらには不動産や金融商品などの各種評価基準などについてはグローバルでの検討が継続して進んでいます。まさにVUCA時代と言われる状況下、我々公認会計士はそのような変化に対してスピード感を持って対応しなければなりません。企業決算や監査の制度自体もアフターコロナ、ウィズコロナを見据えて大きく変化していくことが求められており、社会から求められるあらゆるニーズや課題に応えていく必要があります。このような状況を踏まえ、日本公認会計士協会では各種論点の整理や検討を加速化させ、適宜一定の方向性が示されていくものと思われます。北部九州会としても協会本部と連携して、速やかに各種情報を的確に会員各位へフィードバックし、かつ、地域社会からの理解や信頼をより深めてもらえるような役割を役員一同、一致協力して果たしていく所存であります。

 最後になりますが、本年が会員の皆さまにとってより良き年となりますよう、皆さま方のご健勝とご活躍を祈念いたしまして新年の挨拶といたします。

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