2026年6月
日本公認会計士協会 北部九州会
会長 伊藤 次男
私たち公認会計士は、高い倫理観と専門的知見をもとに説明責任を究め、 世界の人々と共に社会に信頼を創り上げていくことで、
安心で活力に満ちた豊かな社会の創造に貢献するプロフェッショナルです。

2026年6月
日本公認会計士協会 北部九州会
会長 伊藤 次男
私たち公認会計士は、高い倫理観と専門的知見をもとに説明責任を究め、
皆さまには、日頃より北部九州会の活動および会務運営に温かいご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。日々の業務や様々な会事へ惜しみなくご尽力いただくことが、会の発展と地域社会への貢献につながっていることに、あらためて御礼申し上げます。
昨年の西日本連合総会長崎大会は、22年ぶりに長崎の地で「歴史と未来をつなぐ公認会計士の役割」をテーマとして開催され、定員を超える参加者が集う中、熱意ある意見発表と学び、地域色豊かな懇親やアトラクションを通じて、より一層の会員間の絆と活力が生まれた意義深い大会となりました。
Ⅰ.時代の変化と公認会計士の社会的使命
時代は刻々と変化しています。地球温暖化・カーボンニュートラルやDXが進む中、生成AIの登場による新たな価値創造、予測困難な国際情勢、国内では株主総会前の有報開示や長年にわたる課題であった会社法と金商法の開示一体化検討の進展、サステナビリティ情報開示制度の導入など、私たち公認会計士を取り巻く環境も変革の只中にあります。
このような時代の中でこそ、「会計や保証、監査業務を通じて“信頼の基盤”を築く」という公認会計士としての本質的な使命が改めて問われています。私たちはこれまで「変わりゆく時代の中で信頼の本質を見つめ直す」「どんな時代でも公共性を意識し、地域社会に根ざした活動が肝要」と、歴代の会長や多くの先達が語り継いできた想いを大切に受け継いでまいりました。
Ⅱ.第61事業年度の重点施策
1. 日本公認会計士協会本部との連携強化
本部施策や情報を円滑かつ迅速に会員へ発信し、理解浸透を図ります。地域ならではの課題や現場の声を本部へ進言し、全国的な施策との連動の中で地域の課題解決にもつなげます。
2. 官庁・地方公共団体等との交流深化
関係官庁や地方自治体、各種団体と意見交換を重ね、関連情報を会員間で共有します。会員業務推薦への対応を通じ、地域への社会的貢献を高めます。公会計や非営利分野での協力や、会計の意義や職業の魅力を学校教育へ広げる取組も推進します。
3. 関連専門職団体等との連携強化
専門職団体、経済団体等との積極的な連携・交流を図り、専門職間の価値向上や地域課題に関する調査研究を実施します。
4. サステナビリティへの取組
協会全体のサステナビリティ施策やSDGs推進委員会が取り組む検討事項を、会員や地域ステークホルダーと積極的に共有します。会員がサステナビリティ関連の保証業務等で活躍できるよう支援体制を強化します。
5. 会員資質向上のための研修充実
継続的専門能力開発(CPD)について、オンラインやリモートなど多様な受講機会と研修内容の充実、環境整備に努めます。品質管理の維持・向上の観点から、最新動向に対応する研修を提供します。
6. 多様な分野で活躍する会員の支援
監査、税務、コンサルティング、組織内会計士、社外役員など、幅広い分野で活躍する会員を対象にネットワーク化・情報提供を推進します。多様性への配慮から、DE&I推進委員会を通じて活躍支援を充実させます。
7. 会員相互交流の充実
会員増加や分野の多様化に即し、対面・オンラインいずれにも対応した情報交換・懇親の機会を用意し、活発な交流を促進します。家族参加型の福利厚生活動、南九州会との連携も進め、広域なネットワークと各世代の交流を促進します。
8. 監査品質向上への取組
監査事務所の増加や社会的要請を踏まえ、監査品質の標準化や中小監査事務所の基盤強化、DX等の対応まで、研修・情報提供を行います。
9. 渉外・広報活動の充実
会員やステークホルダー向けの渉外活動と広報を積極展開し、会報・ホームページ・各種メディアを通じて公認会計士業務や会計リテラシー普及活動、「ハロー!会計」事業を発信します。教育機関との連携やブランディングにも注力します。
10. 事務局運営体制の強化
組織運営の透明性と安定性を高めるため、人事関連制度の整備・運用、時代変化に即応する柔軟な働きやすい環境整備に努めます。会員・地域から信頼される事務局体制強化を継続します。
北部九州会は本年度、これら重点施策を着実に遂行し、変化する社会と地域の多様なニーズに応えながら、公認会計士の専門性と公共性を十分に発揮し、持続可能な発展と信頼を創り、次世代が輝く社会の実現に全力で取り組みます。
引き続き、皆さまの積極的なご参画とご協力を心よりお願い申し上げます。