2025年1月
日本公認会計士協会 北部九州会
会長 宮本 義三
2025年1月
日本公認会計士協会 北部九州会
会長 宮本 義三
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
令和6年は、依然として世界情勢が不安定な中で、日本経済は、マイナス金利から脱却、賃金上昇といったデフレからの脱却の兆しが見えてきた年であったかと思います。公認会計士を取り巻く環境においては、四半期報告制度の廃止、改正内部統制報告制度の適用、監査基準報告書600の適用といった開示制度・監査制度においても変化の大きな一年でありました。また、サステナビリティ情報開示においても、サステナビリティ開示基準(公開草案)が公表され、開示・保証の在り方についても検討が進んだ一年でした。
本年の社会情勢・経済環境は世界的に不確実性がより一層高まっていくものと考えます。このような状況下にあっては、企業を取り巻く経営環境も常に変化し続け、先の見通しが読みづらい状況が続くものと考えます。そのような中では、企業や自治体の状況を的確に理解・把握し、その写像としての情報開示の内容が適切になされるように常に最善を尽くし、資本市場はもちろん、社会やステークホルダーに対して、公認会計士が「信頼」という価値を提供することがより一層重要になるものと考えております。
北部九州会としましては、本年も引き続き、様々なステークホルダーの方々との意見交換の場を大切にし、地域経済、資本市場の持続的で健全な発展のため、および各フィールドで会員・準会員の皆さまが「信頼」という価値を提供し、業務がより円滑に行えるよう尽力してまいります。そして多様で優秀な人材が一人でも多く、公認会計士業界に関心を持っていただけるよう、渉外・広報活動にも引き続き注力してまいります。
令和7年は乙巳(きのと・み)、「努力を重ね、物事を安定させていく」年で、成長し、努力が実ると言われています。皆様にとってそのような一年となりますことを心より祈念しております。
現執行部の任期もあと半年となりましたが、最後まで全力で取り組んで参る所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。